桜九曜紋透象嵌鐔
重要美術品
林又七作 金象嵌銘「又七」
江戸時代初期(17世紀)
財団法人永青文庫所蔵
尾張出身の鉄砲鍛冶を父とする林又七(1613〜99)は、尾張透鐔の影響を受け、さらに京正阿弥の象嵌技術を学んで大成したと伝えられます。鉄地が茶味を帯びた深い黒色を呈し、精緻な透彫と布目象嵌が特色です。細川家の家紋である桜と九曜紋を透彫にした「御紋透」の本品は、最も格式の高い鐔として珍重されました。
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