梅花石
梅花石は白い梅の花のような模様の入った岩で、古くから門司の奇石として全国に知られていました。
梅の花のように見える部分は、古生代石炭紀(約3億年前)のウミユリという生物の茎のようにみえる部分の横断面です。ウミユリはウニやヒトデの仲間である棘皮動物というグループに属する動物で、植物ではありません。ウミユリの入っている岩は、古い時代の火山灰が海底に積もってできた輝緑凝灰岩とよばれる岩石です。
門司区白野江櫛ノ鼻の梅花石の産地と、明治時代の作といわれている立派な梅花石の置物(門司区の北九州旧大阪商船に展示中)は、県の天然記念物に指定されています。