間欠冷泉
小倉南区頂吉の吉原川の上流には、満干谷という渓谷があります。この谷は、普段は涸れていますが、突然、水が沸き出してくる不思議な場所で、江戸時代からその存在が知られていました。
この現象は、石灰岩層の奥にある空洞に、地下水が一定量貯まった際、サイフォンの原理によってその水が吹き出してくるためだと考えられています。
このようにサイフォン構造によって一定の周期で水が吹き出す現象を間欠冷泉といい、国内では一杯水(広島県)など5箇所が知られています。満干谷の間欠冷泉は最大で毎秒30リットルも流出する国内最大のものです。