フズリナ
小倉南区道原の石灰岩礫からは、ペルム紀(約2億年前)の時代を示すフズリナが発見されます。フズリナは、米粒状の小さな化石で、その形の違いを区別し名前を付けます。フズリナのように顕微鏡でやっと観察できる小さな化石を微化石と呼びます。
道原の石灰岩礫は、中生代白亜紀前期(約1億2000万年前)に、平尾台を形作る石灰岩が礫となって脇野亜層群道原層という地層の中に挟みこまれたものです。平尾台の石灰岩は、中生代白亜紀後期(約9000万年前)の火成活動の影響から化石が失われ、平尾台の成り立ちを直接調べることができません。しかし、道原などで発見されたフズリナの研究などから、平尾台の石灰岩は古生代石炭紀〜ペルム紀(約3億6000万年前〜2億5000万年前)の温暖な南の海でサンゴ礁として堆積したものだと考えられています。